2016-02-22

大分県「豊前善光寺」の”第五十六世 菅野真定上人 偲び草”と”弁栄聖者・大谷仙界上人・田中木叉上人のお墓”


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豊前善光寺周辺の地図は、こちら

JR線豊前善光寺駅からは、2.5km~3kmほど。

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東山門側は、こんな感じです。

しばらく進んで行きますと、
空外上人の揮毫による「念仏道場」の板額。

豊前善光寺は、「九州光明会根本道場」の役割も担っているようです。

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↑ こちらが、南山門

長野信州善光寺、山梨甲州善光寺とともに日本三善光寺の一つとされる、
大分「豊前善光寺」


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「空也上人の五輪塔」

念仏聖の空也上人が開基であられるだけに、
境内には、歴史ある建造物が数多くあります。

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↑ こちらが、本堂


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布教堂内。

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弁栄聖者ご提唱の光明主義を継承されていることが、わかります。

年に何回か、お別時が開催され、
『如来光明礼拝儀』も常備されているようです。

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豊前善光寺第五十六世 菅野真定上人ご自身が気に入っておられたという御写真。

菅野上人は、弁栄聖者の直弟子ではありませんでしたが、
聖者直弟子のお一人、山口市古熊、善生寺の熊野宗純上人とのご縁により、
光明主義のご縁をいただかれたようです。

菅野真定上人は、財団光明修養会の理事長と副首、九州支部長として、
ご尽力された方ですが、

光明修養会顧問・理事・九州支部長を務められ、
長年、菅野真定上人にご縁をいただかれた今井光喜師は、
「真定上人が超えた大きな山」として、

○財団と総連合会の一本化。
○弁栄聖者栄聖者五十回忌大遠忌記念事業の遂行。
○山本空外上首上人と小林憲雄理事長の現体制の確立。


の三点を挙げておられます。

また、権藤賢裕上人から九州光明会会長を引き継がれ、
九州光明会誌「めぐみ」を発行。
ちなみに、「めぐみ」は、恩師熊野上人発行の機関誌と同名。

菅野上人は、文書伝道と布教活動にも力を入れられたようです。


平成3年9月に、
菅野真定上人七回忌の追恩集、『こぼるるみひかり』が発刊。

菅野上人に関する逸話にも、興味深く示唆に富むものが幾つもありますが、
特に印象深く、記憶に刻印されているのが、
「めぐみ」編集長を永年務められた中川順一居士と、
杉田善孝上人のご述懐。

(杉田善孝上人のご述懐)
「戸畑の中川順一居士は上人の在世中からよくいっていられた。
菅野上人のあのご高齢に至る迄、大木を打ち続けての
三昧精進による人徳とその政治的手腕は光明教線のこよなき資産である。」と。
誠に至言である。
徳あるものには政治的手腕に欠け、政治的手腕あるものには人徳に欠け、
両者の具足は中々に至難
である。
・・・その点、菅野上人は宗と政具足の稀少的価値のある光明会の宝

とても腑に落ちる、真に的確で鋭い「菅野真定上人の人物評」
また、杉田上人の「宗教的人間と政治的人間」に関する、真に鋭い批評眼だと思われます。

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菅野上人に関する興味深く、示唆に富む逸話を幾つかご紹介。

○シベリア抑留生活で、何日も生死の境をさまよっていた時のこと。
「そんなある夜、抑留所のガラス窓から射し込む満月の光の中に、
いともはっきりと、如来様の慈悲のみ顔を拝ませていただいた。
如来様は、ここまでも来て私を護っていて下さる有難いことだなと、
不思議な力が漲って来た
この時、時間と空間の制限を超えて、
常に身に添う大悲のみ力がしかと心に宿った

これを境として、だんだんと病状も改まり、元気になって無事内地に帰還できた。」

○(菅野上人のよく云われた言葉)
「信仰とは、如来の光明に触れることであり、
如来の霊応を宿すことであり、大悲のみ手に導かれ歩むことである。」


○菅野上人は、指が黄色くなるほど喫っていた煙草をぷっつりやめられたといいます。
その理由を尋ねられると、

「念仏中、何ともいえぬ芳香が口中に満ちて、
それから煙草が喫えなくなってしまった。
如来様がとりあげて下さったのでしょう。」と。


この話を聞かれた田中木叉上人は、
「ああ、それは如来様の清浄光を頂かれたのですね」
と喜んで下さったといいます。


菅野真定上人は、
昭和60年9月12日にご遷化世寿81歳

「實蓮社戒誉上人光阿王三昧眞定大和尚」

表葬の導師の山本空外上人による法名。


○【菅野真定上人のご遺言】

「九州光明会は、
教理は田中木叉上人の教えに範り、
教化活動は大谷仙界上人の示すところに従って、
今後も僧俗一体となって力強く進んで行ってもらいたい。」


「本ものになれ。」(萩原雲来博士のひとこと)


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右手奥の方にお墓があります。

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南山門から入ると、右奥の方に。
東山門から入ると、すぐ右の方にありますが、
奥まっており、少々分かりにくい所にあります。

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弁栄聖者ゆかりのお墓は、全国に十ヶ所ほどあり、
それぞれゆかりのお墓の在り方があります。

こちら豊前善光寺では、

真正面が、弁栄聖者のお墓。
左側が、大谷仙界上人のお墓。
右側が、田中木叉上人のお墓。


聖者の初の九州入りは、筑後善導寺でした。

九州での、聖者と波多野諦道上人とのご縁は、
丹波円浄上人、大谷仙界上人、中川弘道上人、中川察道上人、清崎専成上人、堺静道上人、
少し経て、藤堂俊章上人、三隅栄俊上人等へと、
光明主義の伝道上、極めて大きな意義があったと思われます。

特に、福岡県八女の浄源寺中川察道上人は、
昭和20年にご遷化されておられるので、
光明会でも現在では、察道上人を御存じの方があまりおられないようですが、
ご在世中には、優れた、書とご道詠を遺され、
”三昧発得の「筑後の聖者」”として、全国的にも知られていた御方。

また、光明主義の特徴でもある「僧俗一体」の在り方を、
九州光明会の歴史にみることができるように思われます。

九光には、全国的にも知られた在家も多く輩出されています。
「居士」としては、
松本正記氏、横尾熊彦氏、橋本栄次氏、吉松喜久造氏、松延陽氏、中川順一氏など諸氏。
「大姉」としては、
荒巻くめ女、橋本きん氏、佐藤菊納氏など諸氏。


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真正面の、弁栄聖者のお墓

権藤賢裕、菅野真定両上人の発願によるもの。

昭和23年6月に、
弁栄聖者と大谷仙界上人の墓所開眼。
導師は、田中木叉上人。

↓ 田中木叉上人による「弁栄聖者の御略伝」
 
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↑ こちらが、九州光明会生みの親の中心人物大谷仙界上人のお墓。

以前は、豊前善光寺に大谷仙界上人の棺桶の蓋があったようですが、
今は、大谷仙界上人ゆかりの直方新入の長安寺に戻ったようです。


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↑ こちらが、長崎五島列島出身で、
友人であった大谷仙界上人が波多野諦道上人の命を受け、大谷上人の命がけの御勧めによって、
弁栄聖者にご縁をいただかれた田中木叉上人のお墓。

聖者に出逢われた後の木叉上人は、
文字通り、聖者の為に全身全霊をもって尽くされたご一生でした。

藤堂俊章上人による、
「仏子木叉上人略伝」(『田中木叉上人遺文集』抄録)

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入って手前左側、
空外上人の筆による「倶会一処」塔。

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菅野真定上人が愛誦されていたと伝えられる、
弁栄聖者著『自覚の曙光』の一節を最後に記します。

光明会内部のいまだに解決しえない「弁栄聖者からの宿題」、
「称名と憶念」をめぐる菅野真定上人の結実とも思われ、
真に感慨深いものがあります。


「満腔の愛より溢れ出づる称名に霊応美妙の聖容は呼び癸さるれ、
憶念内に充実する時は称名の声禁じ難し、
愛楽即ち称名と現われ、称名即ち愛楽を満さしむ。」
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Author:syou_en
山崎弁栄(べんねい)聖者(1859~1920)に出遇って初めて、各宗派宗教で説かれている教義、宗教体験が、腑に落ちました。

比較宗教、比較思想に一貫して関心を持ち続けています。

宗教には関心はあるけど、特定の宗派に凝ることには躊躇する。
そういう方も結構いらっしゃるかと思います。

そのような方は是非、弁栄聖者にふれてみてください。


(注)ツイッター(@syou_en)もあります。

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