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2013-07-13

「一般財団法人 山崎弁栄記念館」設立(理事長 河波昌、 館長 若松英輔、 事務局 長良川画廊内 岡田晋)



「一般財団法人 山崎弁栄記念館」が、とうとう設立されました。

弁栄聖者に関心のある者にとっては、感慨無量ではないでしょうか。

理事長は、光明修養会上首光明園園主東洋大学名誉教授 河波昌氏、
館長は、画期的な力作『井筒俊彦―叡知の哲学』の著者、若松英輔
事務局は長良川画廊内にあり、店主の岡田晋

「長良川画廊」のHPには、「山崎弁栄作品」が掲載されています。


光明主義関係では「空外記念館」が、島根県に設立されていましたが、
会祖の山崎弁栄聖者の記念館は、なかなか日の目をみませんでした。

ところで、世界初の「山崎弁栄記念館」が、光明会関係者以外の方々により、
特に、館長である若松英輔氏は、自身はカトリック信者で、
現在、評論家として著作活動、講演会等にも精力的に活躍されており、
今年の9月から刊行予定の『井筒俊彦著全集 全12巻・別巻』の編者の一人。

井筒俊彦氏といえば、イスラーム神秘主義の研究者としても知られていますが、

山崎弁栄聖者と井筒俊彦氏の最も敬愛するイスラーム神秘主義者のイブンアラビーとの類似点を、
指摘されたのが、若松英輔氏でした。

平成22年10月31日に、岐阜で開催された「山崎弁栄展」の記念シンポジウムで、
若松氏は、河波昌氏と対談を行っていますが、
その際刊行された、記念誌図録『山崎弁栄展 宗教の彼方、新たなる地平』
若松氏は「山崎弁栄ー近代はなぜ「霊性」を必要としたのか」との論考の中で、


「「霊」、「霊性」あるいは聖性と
それに連環する言葉が論じられる頻度も深さにおいても、
霊の実相を高次な論理によって展開する透徹した実践者としても、
山崎弁栄は日本思想史においても類例をみない。」


また、

「二人の思想あるいは彼らが見た存在の光景は、
類似というにはあまりに高次な一致を指し示している。
山崎弁栄の「万有生起論」は井筒俊彦が強く影響を受けた
イブンアラビーの「存在一性論」を思わせる。」


人の因縁は、人智を超えるところがあるのかもしれません。

若松英輔氏の信仰上の師でもある井上洋治氏は、自身クリスチャンであるにもかからわらず、
『法然―イエスの面影をしのばせる人』の著書もあるほどで、
法然上人を敬愛されておられるようです。

もちろん、弁栄聖者は、法然上人の真精神を近代に蘇えらせた方で、
『宗祖の皮髄』は、弁栄聖者の極めて独創的な法然上人論。

また、弁栄聖者が「霊性」を説かれたのは、
鈴木大拙『日本的霊性』の何年も前のことで、
その大拙氏が歳晩年取り組んでいたのが、親鸞聖人『教行信証』の英訳。
言うまでもなく、親鸞聖人は、法然上人の弟子。

若松英輔が敬愛する人物の一人、
柳宗悦氏は、一般には民芸の復興者として知られていますが、
また、一遍上人を敬愛された『南無阿弥陀仏』の著者でもあります。

神奈川県相模原の当麻の無量光寺は、一遍上人にも縁の深い時宗のお寺ですが、
弁栄聖者の最晩年、不思議な因縁により、こちらの住職になっています。


「一般財団法人 山崎弁栄記念館」のパンフレット掲載の、
「宗教の彼方・彼方の宗教ー山崎弁栄の霊性」の最後を、
若松英輔氏は、弁栄聖者の臨終時の告白を引用され、
「六十年の稀有なる生涯であった」と締めくくられています。


「如来はいつもましますけれども、衆生は知らない。
それを知らせに来たのが弁栄である。」

(田中木叉著『日本の光(弁栄上人伝)』)
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Author:syou_en
山崎弁栄(べんねい)聖者(1859~1920)に出遇って初めて、各宗派宗教で説かれている教義、宗教体験が、腑に落ちました。

比較宗教、比較思想に一貫して関心を持ち続けています。

宗教には関心はあるけど、特定の宗派に凝ることには躊躇する。
そういう方も結構いらっしゃるかと思います。

そのような方は是非、弁栄聖者にふれてみてください。


(注)ツイッター(@syou_en)もあります。

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