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2013-03-16

弁栄聖者の布教活動について

2011年3月11日に発生した東日本大震災から、2年が経過しましたが、
いまだに真の復興とはほど遠い状況のようです。

被災地復興支援活動として、音楽活動が継続的に行われています。

改めて、「音楽の力」を感じています。

以前、岩手出身の宮沢賢治の音楽特集番組を見ながら、
弁栄聖者の布教活動を思い出していました。

弁栄聖者は、「宗教思想家」としてももちろん傑出した人物でしたが、
同時に、「宗教家」としても他に類例を見い出せないと言っても過言ではないほどの、
釈尊を彷彿とさせるほどの「宗教布教家」でありました。


聖者は、「布教」に役立つことは、
その当時利用できるものは何でも利用された
ようです。

聖者は、キリスト教に縁も関心も深い方でしたので、
教会での「讃美歌」、宗教美術、例えば「イコン」、
また、幼い頃からの布教の在り方に注目されておられたと思われます。

聖者は、書、絵はもちろん、
音楽も利用され、詞を書き、作曲もしています。

絵に関しては、聖者の布教初期の頃、つまり、明治時代に、
『阿弥陀経図絵』を数十万部を印刷し、配布しています。
今でいう、「漫画教材」です。

また、音楽に関しては、いち早く、
オルガン、アコーディオンを利用されています。

齋藤乗願「弁栄上人と法城寺」『山崎弁栄展 宗教の彼方、新たなる地平』には、
聖者が伝道に用いられたアコーディオンのカラー写真が掲載されています。

その解説を引用します。

「弁栄が伝道に用いたザクセン(旧プロイセン)製のアコーディオン。
弁栄は、時に、自作の聖歌に節を付け、
アコーディオンやバイオリンやオルガンを自ら演奏し、教えを導いた、
岐阜県では、墨俣(現在の大垣市墨俣町)から穂積(現在の瑞穂市穂積)まで、
小学生多数をひきつれ、阿弥陀経を読み、
アコーディオンを演奏しながら行進したという。」

最近、NHKの大河ドラマ「八重の桜」の影響でしょうか、
「新島八重」特集番組がよく組まれ、
その中で、八重使用のオルガンを見ました。

八重の夫は、あの当時キリスト教の信者であった新島襄。

また、弁栄聖者は、
仏教は年寄りばかりでなく、どうして、
キリスト教のように、幼い時期から布教をしないのか、

と斬新な視点をお持ちでした。

なお、『阿弥陀経図絵』に関しては、
後年、確か、聖者の高弟の一人大谷仙界上人に対し、

「あの頃(『阿弥陀経図絵』を利用していた時期)から「歎徳章」(『無量寿経』)でやっていたら、
もっと布教の効果があがったであろう」


と語られていたと記憶します。


田中木叉上人の『弁栄聖者光明体系』の編纂は、
紛れもなく、人類にとって偉業でありますが、
それを読み解くのは、正直、大変困難かと思われます。

聖者の布教の方便として、よく結縁として活用されたのが、

「米粒に『南無阿弥陀仏』を書き、それを配ること」でした。

「米粒上人」として、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。

「その米粒に書かれた『南無阿弥陀仏』を口に出して読む、
その一言が縁となって、大ミオヤのご縁にあずかる」と。

聖者は、衆生の「大ミオヤへの橋渡し役」、
その使いであると自己規定しておられたと思います。

一見常人では不可能なことを、普通にやってのけておられたようです。

奇蹟を示さないと衆生は宗教に関心を示さないからで、
弁栄聖者にとっては、その奇蹟は、あくまでも「方便」に過ぎませんでした。


弁栄聖者は、あらまほしき「真の宗教家」の理想像です。


最後に、音楽に関して、大切なことを思い出しましたので、記します。

聖者作成の音楽は、ゆっくりめで単調な調べの曲が多く、
オルガンと明治大正時代の特徴かな、
と思っていましたが、

「お浄土の旋律は娑婆の音楽とは違う。
『聖意の現はれ』はお浄土の旋律を表わしたものだ」


と、杉田善孝上人は、笹本戒浄上人からお聞きしたとのことです。
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Author:syou_en
山崎弁栄(べんねい)聖者(1859~1920)に出遇って初めて、各宗派宗教で説かれている教義、宗教体験が、腑に落ちました。

比較宗教、比較思想に一貫して関心を持ち続けています。

宗教には関心はあるけど、特定の宗派に凝ることには躊躇する。
そういう方も結構いらっしゃるかと思います。

そのような方は是非、弁栄聖者にふれてみてください。


(注)ツイッター(@syou_en)もあります。

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