2015-05-17

京都市北区西加茂、正伝寺「(複製)弁栄聖者作『経体大涅槃図』」


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吉祥山 正伝護国禅寺

臨済宗南禅寺派のお寺。

京都駅からも遠く、
メジャーな京都観光地ではないかもしれませんが、
訪ずれる価値は十分あろうかと思われます。

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一瞬ギョッとしますが、

廊下の天井は「血天井」といわれており、
伏見城落城の際に自刃した者らの血痕が残った廊下の板を用いたもの、
と伝えられているようです。

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気を取り直して、

借景式庭園の「獅子の児渡しの庭」
遠方に望むは、比叡山

四季折々の景色が楽しめそうです。

特に、「中秋の名月」期間の夜間拝観は、
知る人ぞ知る名勝地。

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部屋の中にも、驚嘆すべきものが・・・

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田中木叉著『日本の光』には、
弁栄聖者作『涅槃経の大涅槃図』の写真及びその一部がカラーで印刷されており、

「後年になりて縦一丈二尺横九尺ばかりの、
単に絵としても誠に見事な涅槃図を、
大般涅槃経(四十巻十三品)の文字で画き上げられた
三四の部分に分け、転錫の時はその一部づつを運んで長い間かかって写された。」

と、木叉上人は記述されています。

(注) 縦266.5cm×横182.8cm


なお、弁栄聖者ご入滅後、東京の鈴木家に所蔵されていましたが、
大正十二年の関東大震災の際に、
齢七十を超えておられた鈴木由美子氏が、身命を賭してこれを護持し
難を逃れた、と聞いております。

そして、それを光明会に託され、
ようやく、昭和五十年頃、複製の完成をみた、というのです。

ここに、謝意を表し、記しておきます。

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上の写真ではよく分からないかもしれませんが、

顔を近づけて、よく見ますと、

経文で描かれていることが、分かります。

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なお、虫眼鏡も用意されています。

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何故、禅寺に、弁栄聖者作の「経体大涅槃図」が?

と、疑問を持たれた方も多いかと思います。

この複製を作成されたのが、京都観光美術出版社で、
そのご縁で、こちらにもあるようで、
弁栄聖者と特に因縁が深かったわけではないようです。

さすがに、京都には、
弁栄聖者と意外なご縁のあるお寺がありますね。


ネットで調べたところ、
東京文京区の一行院も、この複製を所蔵されているようです。
一行院は、徳本行者とも因縁が深く、弁栄聖者も訪れており、
行者と聖者のお墓があります。

また、 東京芝増上寺にも複製があるようですが、
一般には公開されていないようです。

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Author:syou_en
山崎弁栄(べんねい)聖者(1859~1920)に出遇って初めて、各宗派宗教で説かれている教義、宗教体験が、腑に落ちました。

比較宗教、比較思想に一貫して関心を持ち続けています。

宗教には関心はあるけど、特定の宗派に凝ることには躊躇する。
そういう方も結構いらっしゃるかと思います。

そのような方は是非、弁栄聖者にふれてみてください。


(注)ツイッター(@syou_en)もあります。

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