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2013-03-10

「『精神集中』と『念仏三昧』との相違について」(杉田善孝上人のご法話から)

あくまでも私個人の印象ですが、

杉田善孝上人のご法話は、
弁栄聖者の核心を説かれながらも、
極めて具体的かつ実践可能であり、説得力のあるお話が多かった。

今回の「『精神集中』と『念仏三昧』との相違について」は、
杉田上人のご法話の中で、特に印象に残るものの一つで、
是非、記事にしておきたいと思っていました。

光明主義の念仏会に初めて参加された方は、
長時間のお念仏に対し、戸惑われるかと思います。

弁栄聖者がご提唱されたお念仏の核心は、
「お育て、霊的お育ての念仏」。
これに尽きるかと思われます。

浄土真宗の教義をご存じの方は、
「光明主義の念仏は、『自力の念仏』ではないか」
との疑念が生ずるかもしれません。

一見ごもっともな疑念ですが、
この疑念に対し、
「理屈で納得すること」は難しいかもしれません。

「念仏為先」(念仏を先と為す)。

親鸞聖人の師(よきひと)、法然上人の金言です。

何事もやってみて、初めて腑に落ちるということがあるようです。

弁栄聖者の「霊育」というお言葉からの連想ですが、

「赤ちゃんが、お乳を飲むのは、自力か? 他力か?」。

田中木叉上人は、

「弁栄聖者は、『他力』という言葉をあまりお使いにならなかった」と。

また、「自力となって働かぬ他力は、他力とは言はぬ」とも。

「真の絶対的受動からは、真の絶対的能動が出て来なければならない。」
(「場所的論理と宗教的世界観」『西田幾多郎哲学論集 Ⅲ』)


との対比から観ても、木叉上人のご指摘は、
大変興味深いものがあります。

絶対他力とは、自力他力を超越した「自他不二力」ということなのだと思われます。

前置きが長くなりました。

一見、光明主義の念仏は、
「自力の念仏」、高度の「精神集中」を要する念仏、
と思われがちかもしれません。

杉田善孝上人は、

お念仏する際の、「念の置き方」、「心構え」の重要性を、
繰り返し繰り返し説かれました。

その根幹は、
「人格的な親様(如来様)をお慕い申す情に導かれたお念仏」
でした。

田中木叉上人は、
「最初は『意志の念仏』でも仕方ないですが、・・・
親様のお育てによって、親様が恋しくなってくる」
と。

「お慕い申す情に導かれたお念仏」が何故重要かについて、
杉田上人は、ある時、こんなお話をされました。

「親様(如来様)をお慕い申す情に導かれたお念仏ではなく、
意志による精神集中によるお念仏ですと、
(世間の三昧である)天眼が開け(そちらに心がそれ)てしまうことがあります。
あくまでも、私たちの目的は出世間の三昧(慧眼、法眼、仏眼)です。」


また、 「精神集中のみでは、念仏三昧は開けない」とも。

何故なら、「衆生と親様(如来様)とは、質的相違があるから」ですが、

衆生の根底が、親様(如来様)の法身ですので、

「親様(如来様)にお遭いしたいという衆生の霊恋が法身に感応し、
霊応身の身をもって衆生にお遭いしてくださる。」と。


精神集中は、念仏三昧に入るための不可欠の契機で、必要条件ではあるが、
十分条件ではない。


「『念仏三昧』に入るためには、『精神集中』とは異なる、質的な霊的飛躍が必要である」と。

三昧発得の三身四智の聖者、善導大師は、

「見仏三昧増上縁」として、

如来の三力「大誓願力、三昧定力、本功徳力」が加被され、

衆生が「見仏を得る」
、と記されています。

以上が、杉田善孝上人の、
『念仏三昧』と『精神集中』の相違についての、
極めて重要なご教示です。

如来の三力「大誓願力、三昧定力、本功徳力」が加被されることによって、
精神集中とは異なる念仏三昧という霊的飛躍が成就される。


「三力の加被」が、決定的に重要なポイントですが、
もちろん、弁栄聖者も大変尊敬されていた弘法大師空海の真言密教との関連
例えば、「加持」も予想されます。


弁栄聖者も、重視された『法華経』にも、

「其心の恋慕するに因て乃ち出て為に説法す。」(『法華経』)と。
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Author:syou_en
山崎弁栄(べんねい)聖者(1859~1920)に出遇って初めて、各宗派宗教で説かれている教義、宗教体験が、腑に落ちました。

比較宗教、比較思想に一貫して関心を持ち続けています。

宗教には関心はあるけど、特定の宗派に凝ることには躊躇する。
そういう方も結構いらっしゃるかと思います。

そのような方は是非、弁栄聖者にふれてみてください。


(注)ツイッター(@syou_en)もあります。

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