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2012-05-20

「いいえ、私どもの理想は阿弥陀仏の報身であります。」(弁栄聖者の笹本戒浄上人への初対面時のご説法)

前回は、

「(弁栄)聖者の皮肉骨髄の髄を承けていられるのは戒浄上人だ。
しかし上人は髄ばかりを説かれる。
もっと応病与薬のご説法をして下さるとよいのだが」


との田中木叉上人の笹本戒浄上人観をご紹介しました。

「応病与薬のご説法」とは、釈尊の「対機説法」であり、
弁栄聖者のお弟子、信者方への御説法は、
まさにそのとおりでありました。

田中木叉上人がよく言われていた「髄ばかりを説かれる」
その「髄」とは、

「見仏所期一点張りの念仏」

のことです。

弁栄聖者の田中木叉上人への導かれ方と、
笹本戒浄上人へのそれとは全く異なっていました。

三身四智の仏眼の豊かな大円鏡智と妙観察智により、
導かれる方それぞれの「阿頼耶識」を見て、
法を説かれていた
ようです。

戒浄上人が弁栄聖者との初対面時に、

「私は、阿弥陀仏の(無相)法身を理想としております」

と申し上げられたところ、

「いいえ、私どもの理想は阿弥陀仏の報身であります。
信仰の対象として報身を仰がなくてはなりません」


と導かれました。

それからは、木像の御本尊の前に座って、
阿弥陀仏の報身を念じるお念仏を唱えるようになりました。

ところが、お念仏を唱えていると、
そんな想いは意識的には全くないのに、

「この木偶の坊!」

という言葉が、口をついて出てきてしまい、
懺悔しまたお念仏を唱える、その繰り返しで、
それを乗り越えるのに、数年を要したと伝えられています。

といいますのも、
戒浄上人は、聖者に出逢われる前に、
禅宗流の念仏により、既に「見性」体験があり、
阿頼耶識が「無相」に縛られ、
「有相」の報身を念じることに相当な抵抗があった
のだと思われます。

戒浄上人の弟子の一人泉虎一氏は、

「(お念仏により)阿頼耶識から掃除しましょう」

とよく言われていたとのことです。

しかし、「易行」と言われている念仏ですが、
実践するとすぐ気付かれると思いますが、
実は、当初の予期ほど「易行」ではないと思われます。

笹本戒浄上人の場合は、
弁栄聖者のご指導にも関わらず、
なかなか「見仏(如来様にお遇いすること)」ができませんでした。

「能礼所礼性空寂 感応道交難思議 故我頂礼無上尊」

「座禅もここまで来なければ駄目である」


と、中国の座禅をよくした居士の言葉を引用して、
弁栄聖者は笹本戒浄上人にご説法されました。

当時、無相法身を所期とする禅宗流の念仏の癖から、
なかなか抜け出せずに苦心されていた戒浄上人でしたが、
聖者のこのご説法により、長年の疑問が晴れたという有名な逸話が残されています。


またある時、戒浄上人が弁栄聖者の後ろでお念仏をしている時、

「自分はお念仏に適していないかも知れない。
禅に戻ろうか」


との想いが内心起こったその瞬間に、

聖者が後ろを振り返られ、

「宗旨を変えてはいけません」

と釘を刺されました。

後年、戒浄上人は御説法中、

「弁栄上人のお陰で、ありがたいことに、
この業っつくばりの私が・・・」

と涙ながらに声を詰まらせたことがあったとのことです。

大ミオヤ、三身即一の本有無作の報身の光明に依らねば、
成仏が出来ない、それが如来の法則である


からのようです。

弁栄聖者のご指導によって、
笹本浄上人は仏眼まで開かれ、大菩薩となられました

弁栄聖者が笹本戒浄上人に口伝されたところによりますと、

仏眼にも段階があり、
三身四智の仏眼、その究極が認識的一切智であり、
それが釈尊のお悟りの境涯である
とのことです。

戒浄上人は、

「弁栄上人は、正に、現代の釈尊に存します」

と、聖者の衆生済度の御力、如来認識の深さ、御霊格を尊崇され、
また、戒浄上人の「偏依弁栄」は徹底しておられ、
聖者には無私であられました。


笹本戒浄上人により、
弁栄聖者の「髄」が伝わっていることは、
大変ありがたいことです。
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Author:syou_en
山崎弁栄(べんねい)聖者(1859~1920)に出遇って初めて、各宗派宗教で説かれている教義、宗教体験が、腑に落ちました。

比較宗教、比較思想に一貫して関心を持ち続けています。

宗教には関心はあるけど、特定の宗派に凝ることには躊躇する。
そういう方も結構いらっしゃるかと思います。

そのような方は是非、弁栄聖者にふれてみてください。


(注)ツイッター(@syou_en)もあります。

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